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2006年7月20日木曜日

チャンパデビ(チャンドラギリ方面)散策


ネパール旅行オフシーズンの現在。

あと2ヶ月ほどして、トレッキングのシーズンが始まると、ガイドたちは入れ違いで山に出てしまうため、なかなかカトマンズに集結することができない状態になるのだが、今の時期はみんな時間をもてあましている。

この時間を有効に使えないかと、経験の浅いガイドの訓練もかねて、トレッキングコースや市内観光場所などを、経験のあるガイドと共にまわってみる、という機会を作ってみることにした。

その一環が、先日のランタン方面トレッキングだったのだが、ヒマな時期とは言え、ガイドたちみんながあわせて長期で出かけるのは難しい。ということで、先日から近場のお出かけ訓練?をしている。

前置きが長くなったのだが、今日のお出かけ訓練は『チャンパデビ(Champadevi)』への日帰りハイキング。カトマンズの南西約15kmほど(古都キルティプルとカーリー女神をまつるダクシンカリ寺院の中間あたり)の場所にある、標高約2200mほどの小さな丘。女神をまつった寺院の跡が残る、静かな場所だ。




ハイキング開始地点は、カトマンズからバイクで約30分ほどの、ダクシンカリ寺院手前にある、ハッティバンリゾート(Hattiban Resort)。ここにバイクを止めて、松林の中を歩き始める。



すぐにカトマンズ盆地を見下ろせる眺めのよい場所に出る。もくもく浮かぶ白い雲、青い空、赤茶色のカトマンズ盆地、緑の森のコントラストがきれい。乾期であれば、北方面ヒマラヤ山脈が見えるはずのだが、雨期中なので雲に隠れてしまっている。

歩き始めて約45分。眼下に見える盆地がきれいで、本ルートをそれてみる。出発地点からずっとまっすぐ歩いていくと到着する小さな丘へ、ちょっと寄り道。その後、チャンパデビ寺院跡が残る丘を目指す。途中から雲行きが怪しくなり、霧雨が降り始めてきた。

目的地到着前の最後の上りをがんばって、チャンパデビ到着。地元の人の足だと1時間半ほどで到着できる距離なのだが、今回、だいぶのんびり歩いて、ここまで2時間の行程。




寺院跡には、シバリンガ(シバ信仰の象徴である像)やナンディ(シバの乗り物、雄牛の像)チャンパ女神としてあがめられている石などが残っている。でも、規模は非常に小さい。あまり知られていない場所ではあるが、毎年ビクラム暦の新年には、たくさんの人がお参りにやってくるそうだ。

お参りをし、下山間際になって、雨が本格的に降り始めてきた。寺院跡付近には、プジャができる屋根付の小さな場所が設けられているので、そこで雨宿りをしようかと言うことになったのだが、地面が雨にぬれると滑りやすくなり、ますます下山が大変になる、ということで、ぬれながらでも引き返すことに。

明るく見えていた下界にも、厚い雲が垂れ込めていた。




上ってくる時にも滑りやすかった道。雨でますます滑るようになっていて、私は5回も滑ってしまう。

蛭も出てきて、スニーカーの上から喰われっぱなし。足元だけではなく、お腹や背中まで喰われまくっているスタッフが自分の体から蛭を必死に引き離すのを見てみんなで笑っていたら、なんと私の耳の裏にも一匹吸い付いていた。なんてヤツ! 



歩いている間は気づかなかったのだが、下山後スニーカーを脱いだら、あちこち血だらけになっていた。まあ、雨期中のトレッキングの証ということで、誇らしく思うことにしよう。

寺院跡から約1時間かけて出発地点のハッティバンリゾートに戻ってきたときには、雨もすっかり上がっていた。カトマンズに戻る帰り道、後ろを振り返り、今上ってきた丘を見上げてみると、てっぺんは少し雲で隠れてしまっていたが。



ハイキング時間約3.5時間(休憩含)、往復移動約1.5時間の小旅行、これにて終了。

・・・

※10年後の2016年追記!

2016年8月に チャンドラギリ行のケーブルカーができ、新しい観光地が増えました!

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