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2006年8月6日日曜日

臨月の食べ物(ヨーグルトと乾し米)

ガイドの妻が臨月を迎えた。もう、いつ生まれてもおかしくない状態に入ったらしい。

こちらの習慣で、臨月を迎えた女性にダヒ(Dahi:ヨーグルト)とチウラ(Chiura:乾し米)を食べさせる、というものがある(民族や住む場所によっても習慣は異なる)。以前から、赤ちゃんが生まれる前に一度お邪魔する話があったのだが、延び延びになっていて、大変なこんな時期に強引に押しかけることになってしまった。重いおなかを抱えながら、夕飯までご馳走してくれた。

ちなみに、持参したヨーグルトと乾し米を食べてもらった後にわかったのだが、ガイド夫妻の習慣としては、臨月時にこれらのものを食べる習慣は特にないとのこと。タダの迷惑な客だったかしら、私。

ヒンドゥ教マガル族+グルン族のカップルなのだが、同じ民族でも、この習慣がある人たちもいるが、彼らのように特に意識しない人たちもいる。一筋縄ではいかないネパールなのだ。

よく登場する食べ物、ダヒとチウラ。アサール月15日(毎年6月末頃)には、田植えの息抜きとしてこの2つをたべる習慣もある。

体力を使う大事な仕事(田植え)の合間に、または仕事(出産)を間近に控え、精力をつけるために食べるもの、といったところだろうか。

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ちなみに、市販の『ダヒ』はバクタプル産がおいしいことで有名。500mlが20ルピー(約35円)。最近少し値上がりしたのだが、それでもこの値段。味は、日本のものよりかなり濃厚。

私は、納豆を育てる要領で、ヨーグルトも育てている。日本の実家にかなり旧タイプのヨーグルトメーカーがあり、それを使って作っている母を見ていて、殺菌や温度調整など面倒だな、と思っていた記憶があるのだが、ずぼらな私流の作り方は非常に簡単。

一度沸かした牛乳が人肌に冷めたら(温度は適当)、熱湯殺菌した容器に移して、その中に種ヨーグルトをスプーン一杯放り込んで混ぜ、そのままおいておくだけ。数時間後ドロドロになったら、冷蔵庫に移す、という、ただそれだけの作業。

『チウラ』は、稲ごと軽く炊いて(蒸して)、その上からつぶして乾かすとできる保存食。日本米に似た米(タイチン米と呼ばれている)を使って作ることが多い。作る工程が同じかどうかは知らないが、これは、日本にもあるようだ。以前、大分出身の知人が『乾し米』を食べさせてくれたことがあるのだが、まさにこれはチウラと同じものだった。

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