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2007年5月20日日曜日

昼下がりのちょっとしたできごと

近所に小さな商店がある。昼下がり、野菜を選んでいると、店の女主人が、唐突に質問してきた。

で、あなた、どこの人だっけ?

あまりにも前後の脈絡がなさすぎた。

何を問われたかよく理解できずに、「私がどこの出身かってこと?」と聞くと、「そうだ」という。

今の地区に住むようになって、かれこれ3年。この店でも、3日に一度ぐらいの割合で野菜を買い、そのついでに世間話はしていたが、そういえば、プライベートに関わる質問はされたことはなかった。

たいていネパールの庶民は(日本でも同じだと思うが)、相手が外国人とわかると、出身地(国)、家族構成、仕事の種類、どうしてネパール語を話せるのか、などと根掘り葉掘り聞いてくるものなのだが、この店で聞かれたことは一度もなかった。いつも、なんとなく世間話をして、野菜を売ってもらう、だけだった。

今更ながら、私が外国人であることを意識させる答えを口にするのは、なんだか照れくさかったが、日本出身であることを言うと、

そうよね、ネパール人じゃないわよね、そうよね、と、1人納得していた。

なんで?私のことネパール人だと思ってた?ときくと、そうではないけれど、どこの人だったか、ふと確認してみたくなった、とのことだった。

そんなささいな出来事がちょっとおかしい、今日の昼下がりだった。

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