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2007年11月6日火曜日

ティハール祭:光の儀式ももうすぐ



昨日も少し触れたのだが、手前にあるのが、この時期の新月の日の日没後、富の女神ラクシュミを家に招き入れる儀式で使う、素焼きの器。

こにギウ(バター)や菜種油と芯をいれ、108個のオイルランプに火をともし、家の外から中まで続くよう並べる。この明かりを道しるべに、ラクシュミが天から舞い降りてきてくれるのだ。

祭りや儀式は、たいてい面白い物語と結びついている。

この儀式にも、『辺りが真っ暗になる新月の夜、貧しい老夫婦が、食べ物もなく夜も眠れず明かりをつけて家の中にいたところ、その明かりを目印に空から舞い降りてきたラクシュミ神が、その後、その老夫婦に富と豊財を与えてくれた』という話がある。




ライトアップ用のろうそくも、大量に市場に並ぶ。

このほか、電飾など出回る。クリスマス仕様のものを、外国から輸入しているのだろう。電気をつけるとクリスマスソングも一緒に流れているものがあって、季節はずれ感がおかしい。しかし、クリスマスの習慣がないネパールでは、流れてくるその音楽がクリスマスソングであることなど、まったく知らない人も多い。




商店などでは、すでに光の装飾を始めているところも多い。写真は、カトマンズ市内にある大きなスーパーマーケット。

この程度の電飾は、日本や先進諸国では、ライトアップのうちにも入らないかもしれない。しかし、カトマンズで、夜、たくさんの電飾が一度に見られるのはこの時期だけで、わくわくしてくるのだ。

さて、この店では、先日から、店内BGMにティハールの歌も流すようになった。

♪ 聖なる牝牛の糞で土間も塗り替えて/ラクシュミ女神を家に迎え入れることができました/新月の夜、幸運があなたの家にもやってきましたよ ♪

ティハールのときだけに聴くことができるこの歌は、わくわく気分を盛り上げる。先日から、無意識のうちに口ずさんでいる私なのだ。

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