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2015年7月7日火曜日

とうもろこしが届かないわけ



カトマンズ郊外に住む農家の人に、絞りたての牛乳を届けてもらっている。毎朝7時頃には必ずやって来る。

バンダ(Banda=ストライキ)でバスが運休の時でも朝4時に家を出、徒歩約3時間かけてやって来てくれる律儀さ。

私の家周辺だけでも、毎日20軒ほどに配達しているそう。
 
「1日でも休んで大量の牛の乳を捨てるよりは、何時間かかっても配達したほうが、無駄にもならないし収入も得られるからね」、と牛乳おばさん(こう呼んでいる)はいう。
 
しかし4月25日の大地震後は、しばらくやってこなかった。手元にある、牛乳おばさんの息子の携帯に電話をしてもつながらず、地震の被害にあってしまったのかなあ、と、気になっていた。

が、一週間後ぐらいからまた届けてくれるようになった。地震で家も家畜小屋も被害を受け、畑にビニールシートを張りそこで暮らしているという。地震後は混乱して、牛乳どころではなかったと。牛もあまりお乳を出してくれなかったとも言っていた。

このおばさん、牛乳と共に季節の野菜も届けてくれる。今の時期には、八百屋にとうもろこしが出始める前から、畑で採れたという大量のとうもろこしを持ってくるので、自宅用とオフィスのカジャ用によく購入するのだが、今年はいまだにに持ってきてくれる気配がない。

先日、「今年はとうもろこしないの?」と聞くと、「畑に仮設小屋を建ててしまったからね」とおばさん。だから、今年はとうもろこしは植えられなかったのだそうだ。

こんな形で知る地震の影響に、なんともやるせない想い。

※写真は、5月12日昼過ぎに発生したM7.3の大規模余震の翌朝の光景。この日も、牛乳おばさん来られないだろうなあ、と思っていたら、いつも通りやって来てくれて、ホッとしたことを思い出す。

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